20代前半の頃ですが、終電近い電車で隣の酔っぱらいの男性がからんできました。
私が無視しているのに、ずっと「おねーちゃんさぁ」と話しかけてきて、混んでいるので移動もできず、まわりの人たちも見て見ぬふりでした。
すると、近くに立っていた若い男性が酔っぱらいの男性に「お兄さん、今日はどこで飲まれたんですか?」などと話しかけたのです。
酔っぱらいの男性は、笑顔で自分に話しかけてくれたことに気をよくして、聞き上手の若い男性と20分近く二人で話していました。
酔っぱらいの男性は、すっかり私から興味が移ったようだったので安心していたのですが、突然「おねーちゃんさぁ」と私の頭をがっと手でつかんできました。
思わず「痛い!」と言って振り返ると、酔っぱらいの男性の向こうで若い男性が困った顔をしていました。
ちょうどその時電車が駅に着き、若い男性は酔っぱらいの男性をなだめつつ抱えて電車を降りて行ってしまいました。
若い男性はおそらくその駅で降りる予定ではなかったと思います。
終電近かかったのに無事に帰れたのかなぁと申し訳なく思いながらも、今でもあの時の神対応を思い出します。